オフィス労協は「労働運動の研究と交流などの連絡と連携活動を国内外で推進し、オフィス環境産業の諸権利と諸労働条件の向上を図ることを目的」とし、日々活動しています。長い歴史の中で、企業の垣根を越え、同じ業界に身を置く仲間たちが共に集い、活動に取り組んでまいりました。53期は次項に掲げる「活動の3つの柱」を中心に、各加盟労組がオフィス労協に参加する意義と価値を実感できるよう、活動に取り組んでまいります。
コロナ禍を経てから、人々の価値観や考えがより多様になったと思います。多くの人との違いを認識し、寛容性をもって受け入れ尊重することでチームワークが増大するのではないでしょうか。見通しの悪い時代では、何が正解かわからなくなりがちですが、多様な考えを尊重し合うチームの力は強いと思います。
私たちは同じオフィス環境産業の集まりですが、それぞれの組織で歴史や文化が違います。同じ業界という括りの中で、異なる文化の組合員同士の交流は、多くの良い気付きを与えることでしょう。加盟労組組合員同士の交流を促進し、各々が成長できるような活動を展開してまいります。
また、変化のスピードが速い環境では、企業において決断の遅さが致命傷になるようなこともあるかもしれません。それ故、企業の経営戦略においての意思決定スピードは速く、従来の労組の審議プロセスでは追い付かないケースもあるかもしれません。我々労組もスピード感覚をもって常にアンテナを張り巡らせ、多くの情報や知見を日常的に収集し、進むべき方向を見誤らないようにしなければならないのはもちろん、いつどんな申し入れが会社から来ても迅速に動けるよう組織体制や仕組みを整え準備をすることが求められるのではないでしょうか。その為にも、オフィス労協の労組間の関係性構築と維持は不可欠です。より一層加盟労組間の連携を深め、多方面にわたり調査活動や情報交換を行い、このような時代においても労組としての役割をしっかりと果たすべく労使の対話に必要な情報提供ができるような活動を推進してまいります。
オフィス労協加盟労組の労働条件の向上や組合員の成長に寄与し、そして業界として連携・連帯を深めることで、オフィス環境産業全体の魅力向上につながることを目指し、今期も精力的に活動してまいります。
今期におきましても加盟労組の組合員の皆様のご協力をお願い申し上げます。
■活動3つの柱