オフィス労協は「労働運動の研究と交流などの連絡と連携活動を国内外で推進し、オフィス環境産業の諸権利と諸労働条件の向上を図ることを目的」とし、日々活動しています。長い歴史の中で、企業の垣根を越え、同じ業界に身を置く仲間たちが共に集い、活動に取り組んでまいりました。52期は次項に掲げる「活動の3つの柱」を中心に、各加盟労組がオフィス労協に参加する意義と価値を実感できるよう、活動に取り組んでまいります。
現在、個人や組織の価値観の多様化が進み、働き方や生活様式が多岐に変化しております。それぞれの多様なバックグラウンドや経験・視点は、バラバラなままであれば、無駄になりかねません。「公平性」を原則とした「包摂さ(多様性を受け入れ、活用する文化の醸成)」も不可欠です。奇しくもこれは、オフィス労協の理念の一つである「人間性の尊重」そのものではないでしょうか。「包摂さ」は加盟労組の組合員一人ひとりの行動に起因し、行動に移すためには、相手をより深く知ることが必要です。オフィス労協では、加盟労組の組合員の交流促進の媒体になり得るよう、より一層軸足をおいた活動を推進してまいります。加盟労組の皆様におかれましても、ぜひ活動へご参画頂けると幸いです。
一方で、オフィス労協のもう一つの理念である「雇用の確保」については、人的資本経営を推進する企業の持続的な成長・発展をするために、労使共通の想いとして不可欠な要素となっていると実感しております。企業の持続的な成長・発展には、生産性の向上は欠かせませんが、労使協議においても同様のことが言えるのではないでしょうか。労使で必要な議論や施策の実行・検証を遅滞なく実施することが必要です。オフィス労協では、より一層加盟労組間の関係性を密にして、外部調査活動や情報交換を行い、労使の対話に必要な情報提供ができるような活動を推進してまいります。
オフィス労協加盟労組の組合員の皆さんの労働条件の向上や加盟労組の継続的な発展に寄与することで、ひいてはオフィス環境産業全体の魅力向上につながることを目指し、今期も活動に注力してまいります。
どうぞ今期におきましても加盟労組の組合員の皆様のご協力をお願い致します。
■活動3つの柱