オフィス労協は「労働運動の研究と交流などの連絡と連携活動を国内外で推進し、オフィス環境産業の諸権利と諸労働条件の向上を図ることを目的」とし、日々活動しています。先期50期の節目を迎え、半世紀にわたる長い歴史の中で、企業の垣根を越え、同じ業界に身を置く仲間たちが共に集い、活動に取り組んでまいりました。活動の柱は時代とともに変遷を遂げてきましたが、51期は先期に引き続き次項に掲げる「活動の3つの柱」を中心に、各加盟労組がオフィス労協に参加する意義と価値を実感できるよう、活動に取り組んでまいります。
現在、コロナ禍を経てアフターコロナの環境下において、国内外の政治・経済・社会情勢も大きく変化し、個人や組織の価値観の多様化が進み、働き方や生活様式が多岐に変化しております。それぞれの多様なバックグラウンドや経験・視点は、新しいチャンスを秘めている一方で、「多様性」を許容した状態だけでは不十分で、バラバラなままであれば、無駄になりかねません。「公平性」を原則とした「包摂さ(多様性を受け入れ、活用する文化の醸成)」も不可欠です。奇しくもこれは、オフィス労協の理念の一つである「人間性の尊重」そのものではないでしょうか。「包摂さ」は加盟労組の組合員一人ひとりの行動に起因し、行動に移すためには、相手をより深く知ることが必要です。オフィス労協では、加盟労組の組合員の交流促進の媒体になり得るよう、より一層軸足をおいた活動を推進してまいります。加盟労組の皆様におかれましても、ぜひ活動へご参画頂けると幸いです。
オフィス労協加盟労組の組合員の皆さんの労働条件の向上や加盟労組の継続的な発展に寄与することで、ひいてはオフィス環境産業全体の魅力向上につながることを目指し、今期より再び次の10年に向けた一歩を刻んでまいります。
どうぞ今期におきましても加盟労組の組合員の皆様のご協力をお願い致します。
■活動3つの柱